【 どこまでやれるか 自分を試したいの! 】
教諭 兼 社会人パフォーマー
佐々井美波
コロナが世界中で広がって、あっという間に1年が過ぎました。あまりに多くの「自粛」「中止」「延期」が学校現場にも押し寄せて、伝統的な行事も、近くの公園にあそびに行くことすらもできない…「できない」でいっぱいの日々を過ごしています。
しかし、 毎日生きている中で
私たちは、このままでいいのか?
という想いがふつふつとわいてきました。
「できない」を重ねて沈んでいくまま?そんなの悔しすぎる。
「できない」を、「できた!」にするにはどうしたらいいんだろう。
頭を柔らかくして、これまでの概念を取っ払う必要があるかもしれない。
いろんな方々の協力がいるのはもちろんのこと…。失敗するかもしれない、時間もかかるし、手こずるかもしれない。
でも、そんな日々を乗り越え、「できた!」先には、きっと想像していなかったような新たな景色がぶわぁっと広がっている…!!はず!
なにより、毎日がんばって学校に来ている子どもたちに、心からワクワクしてほしい。
目の前にある全てのことを一旦忘れて、異世界に飛び込んでほしい。
「あーー、たのしかった。」とホクホクした気持ちで家に帰ってほしい――
そう思い、本校での「心魂オンライン公演会」の企画を立ち上げました。
2020年2月に実施するはずだったオンライン公演会。その時は色んな状況を鑑みて、泣く泣く中止としました。
「絶対、やるから」
「私も絶対、リベンジします」
と、寺田さんと「リベンジ」を誓ってから約5ヶ月……!
その間にも会場の変更やZoomでの打ち合わせ、社会人パフォーマーとして公演会出場権をかけた動画での歌審査、部屋の調整等…その道のりは決して平坦ではありませんでしたが、
「絶対、やるから」
その言葉に支えられ、いろんな先生方に協力していただき、当日を迎えました。
社会人パフォーマーになって、初めてのホームデリパフォ。しかも、今回は歌うチャンスを掴みました。曲は「レット・イット・ゴー」。あまりに有名で、今でも大人気のこの曲。今回は「エルサ」に扮した佐々井美波ではなく、「ありのまま」の佐々井美波で挑みました。
ありのままの自分を信じて、突き進んでほしい
そんな自分を、好きになってほしい
そんな、キラキラしたあなた達が大好きだよ
というメッセージをこめて。♡
いよいよ!その時が。
「あ…!きたー!」
Zoomに繋がった瞬間歓声があがりました!
画面に手を振る子、恥ずかしくて顔を隠す子、反応は様々。みんなで画面上でひとつになってから…コンサートが開始しました。
――♪
1音なり、まーくんが1音目を歌った瞬間に画面に惹き込まれていく子どもたち。そして、大人の先生たち!…そうそう、これこれ✨これがプロ集団・心魂プロジェクトの醍醐味。画面が段々サバンナに!「しまうま!」「あー!キリンさん🥰」と次々に嬉しそうな声が響きました。オンライン公演ならではの、映像×シアター×歌 一気に世界に惹き込まれました。
アラブではジーニーの魔法にかかり
カリブでは海にザブン!と潜り
ターザンでは森の中でしっとり歌を聴いて…
スペシャルゲスト・社会人パフォーマーの私が画面にドーン!
後から聞いた話ですが、それはそれは盛り上がったそうです☺️「あーー!」「佐々井先生✨」「みなみちゃん~!!」と画面に声をいっぱいかけてくれていました。
部屋には1人でしたが、みんなの顔を思い浮かべて、「レット・イット・ゴー」を歌いました。初めての試みに緊張していましたが、終わってしまうととても清々しく、また夢がひとつ叶ったなぁとしみじみしました。
公演会が終わってみんなの元にいくと、
「おかえり☺️」と迎えてくれました。そして、いろんな子どもたちの反応を聞きました。
ある子は、私が歌っているのをじーっとみて、その後朗々と「ドレミの歌」を歌い始めたそうです🎶気持ちに波があったはずなのに、下校の時も、可愛らしい大きな声が聴こえました。
ある子は、いつものように静かに観ていたのに…アラジンのメドレーを聴いてハッとし、「アラジン!でてきたよー!」と何回も何回も言っていたそう。周りの先生方もビックリ&嬉しくて、下校前にもう一度教室で「フレンドライクミー」を復習してはりました🧞♂️✨
ある子は、下校の時私を見かけると、早歩き&早口で「あーー!先生!綺麗でした!可愛かったです!衣装も似合ってて!上手かったーー!すごいです、あーーさようなら〜!!!」と言いながら帰って行きました!笑 先を急いでいるけど、いろんな想いを伝えたい気持ちがあることが嬉しかったです。
やっぱり、歌の力・パフォーマンスの力はすごい!!と改めて感じました。そして
「オンライン公演か…」とどこか後ろ向きだった方々も、終わった頃には「素敵な時間でした!」と大絶賛して下さいました。
「この状況ではできない」
「オンラインは『生』に劣る」
そんな思い込みを取っ払うこと。それが第一歩だと思いました。オンライン公演でも、正しく「生」のデリバリーパフォーマンスでした!!
話したいことは山ほどありますが…
横浜と京都と繋がった濃い~1時間。最高の公演会でした。
本当にありがとうございました!!!