能登半島・石川県 × 心魂 いっしょに進もうプロジェクト 石川県立七尾特別支援学校珠洲分校 公演

野村グループ基金・みらい助成プログラム
社会人パフォーマー 黒井良子
能登半島の先端の珠洲市にある七尾特別支援学校珠洲分校に対面公演をお届けしてきました。
今日の会場は仮設の学校でした。
震災でコンクリートの4階建ての建物は崩壊の恐れがあり立ち入り禁止となり、この1年半で仮校舎に2回も引っ越しをしているそうです。
プレハブの仮設の学校は真ん中に広いホールがありコの字型に教室がついています。
その真ん中のホールが会場となりました。
まず機材を搬入・セッティング。音のチェックを兼ねた通しのリハーサルは授業の合間を縫って行いました。
昼休み後いよいよ本番となりました。
昨日のすず椿様に卒業生が通っているとのことソーラン節もまたまた踊れる子どもたちがいてワイワイ楽しみました。
心魂の歌はまっすぐズドンと響き、それを見つめるこどもたちの瞳がキラキラしていて言葉にならないものが通じ環って響いていました。
こどもたちのひたむきに生きる姿は珠洲の希望だと心底思いました。
普段は座ってられないでぴょんぴょん跳ね出す子が長い時間座って見てるって初めてのことだと伺いました。大きい音でイヤマフもつけていたけど好きな曲は外して聴いてみたりする姿もはじめて見たそうです。
「 ミュージカル帰る? 」
と朝から言っていた子がいざ始まると、イヤマフをしてじっと座っていたとおもったら、急に立ち上がり踊りだす、しかも前に出て見事なターンをすると会場にどよめきが起こりました。それは、まさかあの子があんな風に踊るとは誰も思ってなかった事でした。
沢山の奇跡のような出来事を目の当たりにしました。生徒会長さんのお礼の言葉では準備しておいた言葉ではなく感じたまま
「 今までにない経験をありがとうございました。」と話してくれました。
終わっても余韻を楽しんでいるこどもたち。
アナ雪が選べなかった女の子が先生と一緒に手を取り合って歌い出す。
その輪が一人一人また1人と増えていく。
私も混ぜてもらい、過敏があるはずなのに手をつなげる事に感激でした。
イブちゃんもまにゃも輪の中へ入り大きな輪になる。
それを見て美奈子さんがカラオケを入れ照明も背景動画もつけてくれる中、みんなで即興ワークショップのように歌った。
下手も上手いもない、ただひたすら楽しかった。
汗いっぱいかいてゲラゲラ笑って…先生が
「 この子たち発散する場所がどこにもないんです。今日の事忘れません 」
と言ってくださった。
こちらこそ宝物の時間でした。
下校の時間になり子どもたちをお見送り出来ました。
「 ねえねえ一緒にバス乗ろう 」
「 ねえねえ一緒に行こう 」
みんなを誘います。
いよいよ出発となり
「 寂しい 」と言って泣いた…
感動して泣くんだね…と先生。
私たちも別れが寂しくなりました。
先生が「 また来てください。今度はもっといろんな人に見てもらいたい! 」と口々にして夢を語ってくださいました。
嬉しかったです。
人を思いやり人の為に尽くし真心で繋がることが出来ました。
また会いましょうね!!
さて!明日は、七尾小学校輪島分校です!!
★★★
心魂より
まにゃは本日で能登半島・石川ツアーの千秋楽でした。輪島からひっとみ〜(関西メンバー)にチェンジします。
ツアーも終盤戦、疲れも溜まって来てますが皆でカバーし合いながら全力で皆さんと生きます。