日本生命協賛こころだま公演 4 麻生支援学校(神奈川県)

本日は、昨日に引き続き麻生支援学校さんにて、2回の公演をお届けしてきました。
午前・午後ともに約100名以上の子どもたち、そして先生方が体育館いっぱいに集まってくださり、あたたかな時間を一緒に過ごしました。
今回の公演は、キッズ団のちーちゃんと、youthのはるくんの母校での開催。
ちーちゃんは体調が万全ではなく現地には来られませんでしたが、舞台に大きく映し出されたパフォーマンスに、子どもたちも先生方も心を動かされていて、“ともに届けている”そんな特別な時間となりました。
はるくんは「希望の歌」で堂々と指揮棒を振って全身でパフォーマンスをしてくれました。
さっと振り返って、舞台上の心魂メンバーに向かって楽しそうに指揮をしてくれる姿に、
「 こうやって、子どもたちや出会う皆さんに、たくさんのことを教えてもらいながら私たちは進んでいるなぁ 」
と、一瞬で胸が熱くなりました。
学校の子どもたちも、それぞれのスタイルで公演を楽しんでくれていました。
ふわふわと自由に舞う子、大きく手を振って全身で参加してくれる子、静かに心地よさそうに音を感じながら眠る子…。
そのすべての姿が愛おしく、心に残る景色でした。
午前のソーラン節では、ひとり勇気を出して前に出てきてくれた子が、会場を一気に盛り上げてくれました。
午後にはさらに多くの子どもたちがステージ前に集まり、体育館が振動するようなエネルギーに満ちたパフォーマンスを見せてくれました!
また、分校から来てくれた子どもたちは終演後、手書きのメッセージを持ってお礼を伝えに来てくれました。
伝え方まで練習してきてくれたその姿に、とても癒されました。
本日も、日本生命さんからボランティアの方が来てくださり、公演中の盛り上げから片付けまで、明るく力強く支えてくださいました。
「 日本生命協賛 こころだま公演 」
としては今回が4公演目。
このようにご協賛いただくことで、これまでなかなか足を運ぶことが難しかった場所にもお届けできていること、本当にありがたく思っております。心から感謝申し上げます。
心魂キッズ団 ちーちゃんの父 杉本剛さん(銀ちゃん)より
娘のちひろが通う麻生支援学校に、数年前のコロナ禍でのオンラインデリパフォを経て、いよいよ対面のデリパフォがやって来てくれることになった。
しかも、日本生命さんの協賛のお陰で、セッティング+本番2公演で二日間もいただけるという話には期待で胸が膨らむ一方だった。
凱旋公演でもある「キッズ団ちーちゃん」にはスポットライトが当たる出番も用意してもらえた。
同校の卒業生であるユースのハルくんと共演できるのも大きな喜びだった。
本番の約1週間前までは歓喜のカウントダウンだった。
でも、それは一変する。
娘の入院だ。しかもICUへの入院だった。
歓喜のカウントダウンは、
「退院が間に合うかどうか」
の緊迫したカウントダウンとなった。
それでも保護者としては、娘の体調の異変から早期対応による入院への流れであったし、実際初期の回復は非常に順調だった。
そう、「だった」のである。
残念ながら、早々に一般病棟へ転棟できた後が一進一退の状況になってしまった。
重い基礎疾患がある娘は、治療と回復が必ずしも想定通りとはいかない。
そして本番を2日後に控えたこの日、本番までの退院も当日の外出も難しいという医師の判断が下された。
高校3年生の娘にとって、在校中のデリパフォは最後のチャンスだった。
落胆する気持ちは止められないが、心魂の皆さんに伝えなくてはいけなかった。
退院を信じて、ギリギリまでセットリストもそのままで待ってくれていた。
ああ、せっかく待ってくださっていたのに、ちひろの部分はゼロになってしまう。
私は少なくともそう思った。
でも、違った。
出られない人はお留守番。出られる人で頑張ればいい。
心魂プロジェクトはそういう考えの仲間の集まりではなかった。
どうすれば一緒に出られるかをとことん考えよう。
動画などの映像で出演できないか。
入院中の今撮影はできないから、強くメッセージを伝えている動画は無かったか。
良い動画が見つかったなら、それをどのように演出すれば「一緒に出ている」になるのか。
入院中の付き添いが続く私達夫婦も含めた杉本家へ応援を送ってくれるその裏で、準備期間はあと1日しかない中で、きっとそんな話し合いがされたのだと思う。
当日を迎え、私達家族は舞台袖からの映像を生配信で観せていただいた。
観るためではなく、「一緒にデリパフォに参加する」ためにだ。
公演中、会場に来ることはできなかったちひろのことを寺田さんは生徒さん達へ丁寧に紹介してくれた。
程よいディテールの紹介と特大映像のちひろから、何やらリアリティを伴う存在感を感じた。
ちひろも自分の映像に合わせて『スマイルスマイル』を小さく歌っていた。
対面で出演できなかったことへの悔しい気持ちはゼロにはならない。
でも、その悔しさを忘れてしまうくらいの
「どんな時だって一緒にいるよ」
という共に生きるみんなの強くて優しい気持ちに包まれた。
そしてそこに『スマイルスマイル』の歌詞が重なる。
スマイル スマイル 忘れないで
愛されてると 信じること
ちひろが対面で母校のデリパフォに出演するという夢。
最終的にそれは叶わなかったけれど、心と魂を乗せて特大スクリーンに映し出されて出演したちひろの歌やパフォーマンスは、日々様々な困難と向き合いながらも頑張っている生徒さん達に、その生徒さん達をすぐ横で支える先生方に、きっと何かを届けられたはずだ。
そこに居たから伝えられたもの。
そこに居なかったから伝えられたもの。
どちらが素晴らしいとかではなく、それぞれに意味と価値があるもの。
そして、何よりも麻生支援学校の生徒さん達や先生方に絶対に伝えたくて、絶対に伝えられたと確信しているもの。
それが「心魂プロジェクトの『劇場空間デリバリー』によるパフォーマンスの素晴らしさ」だ。
配信から聞こえて来た歓声や歌声。
参加された生徒さん達は、歌ったり踊ったり、じっと見つめたり、耳で楽しんだり、それぞれの表現方法で楽しんでくれていたと思う。
現地で参加していた心魂の仲間達から会場の皆さんの様子を伝え聞き、その光景がハッキリと目に浮かんできた。そして、ちひろのパフォーマンスの時についての様子もあった。
ちひろのパフォーマンス映像を誇らしげに特大サイズで映し出し、それを見守る心魂のみんな。
涙を拭っても、涙が止まらない先生方の姿。
その先生を「泣いているの?」と覗き込んでいる子。
痰吸引が必要ないくらい集中して見ていた高校生のメンバー。
真剣な表情で次第に前のめりになって見ていたかと思うと、ふわーーっと笑顔になっていく子。
それまで賑やかに楽しんでいた生徒さん達が、静かに映像に見入っていき、ちひろの歌声だけが響き渡る会場。
後日、ちひろは退院して登校した時、みんなに感想を聞くのかな。
「心魂はどうだった?」
家族のような仲間たちが誇らしげなスマイルと共に。
〜〜〜〜〜
『日本生命協賛 こころだま公演』、
麻生支援学校へ来てくださり、本当にありがとうございました!
Youth心魂 はるくん とお母さん 堀江美佐子さんより
7月10日(木ようび) 天気 はれ
今日は、あさおにこころだまがきました。せかいりょこうにいきました。
ソーランぶしたのしかったです。
アナと雪の女王 ありのままに さいこうでした。
ゆきたのしかったです。
インドすごい!
ドレミうたいました。
ちいちゃんスマイルスマイルおうえんしました。
そら、うみ、ほし、たのしかったです!
たいいくかんで、きぼうのうた、しきをしました。がんばりました。
せんせいとみんなにあえてよかったです。
きぼう、みせる
ありがとうございました。
はるより
~~~~~
母より
麻生支援学校の体育館の天井一面が万国旗で飾られ、舞台に大小さまざまなライトが照らされ、別世界になりました。プロのパフォーマーの方々だけでなく、劇場空間までやってきました!!
体育館いっぱいに集まった生徒一人ひとりをウェルカムし、「みんなに会いたかったよーーー!!」と生徒の心に飛びこんできます!!子どもたちに寄り添いながらの本格派のパフォーマンスは本当に感動的でした!!
午前の小学部の生徒さんは、いつもと違う空間にじっと目をこらしたり、先生にしがみついていたり…
午後の中学部、高等部、分教室の子どもたちは万国旗に興味津々の子から表情の硬い子まで。体育館いっぱいの子どもたちは舞台に少しずつ誘われていっしょに飛行機や船で5つの国をつぎつぎパフォーマンスでの旅。ちょっと不安そうなかんじで始まった第一部の旅も、舞台前のスペースが足りないくらいソーラン節で盛り上がった第二部の旅も、麻生の仲間のちーちゃんのうたではしーんと静まりました。
ちーちゃんのお父さまが書いてくださったように、ちーちゃんと家族はどれだけこの日を楽しみにしていたか…胸が締めつけられます。でもそのちーちゃんが舞台いっぱいに映し出され歌う。こんなすばらしいことを心魂が可能にしてくださいました。
たくさんの困難をかわいい笑顔で乗り越えてきたちーちゃん、それを愛し応援する麻生の仲間、先生たち。ちーちゃんの歌ったスマイルスマイルの歌詞の一つ一つ心の耳を澄ましてみんなで聴きいりました。
麻生の卒業生のはるくんも、涙しながら手を振りながらちーちゃんのスマイルスマイルを聴いて拍手喝采、ガッツポーズをしていました。
あなたといっしょにいたいんだよ。だいすきだよ。出会えてうれしいよー!ひとりじやないよ、じぶんも先生にもありがとう!
ひとりのいのちが、かけがえのないこと…
海や空が映し出されて旅の船にパフォーマーも日本生命さんから来てくださったボランティアさんも、生徒も先生もみーんなが乗った体育館が船になって帰ってきました。
その時には、あの表情の硬かった中学2年生の表情がやわらかくほがらかに変わっていました。
船から降りて、はるくんはフィナーレのきぼうのうたを指揮をさせていただくお役をいただきました。
自信を持って思いのままに指揮をして、会場を力いっぱい盛り立てていました。はるくんと指揮棒から笑顔が弾けていました。
日本生命さん✕心魂公演は目に見えない大切なことでがんばっている小さないのちと先生たちをつつみこんでくれました。公演に関わらせていただいて深く感謝しています。
最後に心魂パパに生まれてありがとう!とぎゅっと手を握っていたのは、麻生のときのはるくんのままでした。
最後に心をこめて準備をいただいた麻生の先生方、在校生の皆さん、本当にありがとうございました。はるのことを覚えていてくださって声をかけてくださった先生方、心から感謝しています。お世話になりました。