■ 目標設定
楽しいとリラックスのON.OFFができるようになりたい。
■ 課題への取り組み
1,お母さんとの話し合い、どんな時にリラックス出来るのかを聞く
2,お母さんが居なくてもリラックス出来る方法を共に探す
2,寝る前にいつも読み聞かせる絵本と子守歌に的を絞る
3,いつも寝る前に聞かせている状況に近いお母さんの声を録音してもらう
4,絵本とお母さんの本を組み合わせ1本の動画を作る
5,実際に見てもらい反応を知る
6,学校でも使用してもらえるようにお願いする
7,何度か学校でも動画によりリラックスが出来た様子
8,学校のセキュリティーの関係上、DVDプレイヤーで流す方法ならOKを頂く
9,DVDと声のみで楽しめるようにCDを作成
■ 結果(どう変化したか・新たに見つけた課題・難しかったこと)
まだ確実にリラックスを促せているかどうかは、確信は持てません。
しかし、一つの方法として確立させられると考え今現在も取り組みを続けて頂いてます。
同じ内容、という事が安心材料になると考え新たな本や子守歌を作るのではなく
同じ物を繰り返し見てもらう事を大切にしています。
(報告者:寺田真実)
(親御さんの声)
■ 課題(今回の取り組み)
「自宅以外でリラックスできるようになりたい‼️(昼寝、排泄など)」
娘の莉子は、支援学校小学部に入学してから、小6の現在まで、毎年かかげている目標があります。
【自宅以外で、リラックスできるようになる‼️】
としているのですが、学校、放課後等デイサービス、寄宿舎、病院、外出先などなど。常に、周囲が気になり、友達、先生、目につく人、観察して、マネをして、とても、楽しそうに見えるけど、本人はかなり疲れちゃう。莉子の反応が良いので、知らない人まで、ニコニコして、あちらもサービスしてくれる。
愛想が良く。人が好き。莉子の病気の特性でもある。
これがどうして、困るのかと言うと、常に神経を使って、緊張状態。
外出先、帰宅中の送迎車、わが家の車でも昼寝ができない。
排尿、排便ができない。
自宅に帰ってからの、眠気からのイライラが大爆発。体が動かせるようになったのと、物事の理解がすすんだおかげで。自傷行為に近い行動が出るようになってきた。
いずれ、社会に出た時に、外でリラックスできないのは、厳しい。
働くにしろ、どこかに、入所するにせよ、寝られず、排泄できずでは、体調をすぐに崩してしまう。
また、自宅でのイライラは、甘えもあるので、落ち着かせて、添い寝するのは、私じゃないとダメ。そこの負担が大きい。
先日、先輩ママとのお話で
「外出先でリラックス出来ず、排泄や休息出来ず、職場実習から帰ると、疲れきってた。」
と聞きました。
やっぱり、わが子以外にも困り事として同じ思いをしている方がいる。
学齢期に体力を付けて、リラックスを覚えないと大変だと、改めて思いました。
■ 結果
自宅でリラックスできることをそのまま外に持ち出せるか考える。
まず、心の安定を図るために、指しゃぶりをよくしています。
眠い時、緊張、ドキドキした時(暗い場所、初めての場所、初めての人)は、本人自ら指しゃぶりをし落ち着きます。
何かをよくにぎにぎしています。
キャンディボールというゴム製のボールの空気を抜いて、ぺこぺこ握る。
帆布素材のトートバック。帆布の硬さが好き。
クリアファイル、硬めのビニール製の物。
など、少し反発せいのあるような触感のある素材をにぎにぎすると落ち着く。
家族に触る。今は、昼寝の眠りが浅いので、常に添い寝。体のどこに触れてもらうか、誰かに触れてたい。
よるの睡眠は、寝入りに誰かが必要でしっかり寝たら、添い寝の人が抜け出しても、朝まで起きない。まれに、起きたら添い寝でやり直し。
王道の抱っこ。グズリにグズったら、抱っこ。
「大丈夫、一緒にいるよ」と念仏のように唱え、背中をさする。そうなると、私が1番いいみたい。うれしいけど、大変。
どの行動も、もれなく、指しゃぶりがセットになっている。
寝る為には、布団で横になり、絵本の読み聞かせをする。
子守唄を歌う。
このような話の中から、母親の声で読み聞かせをし、子守唄を歌うのが1番のリラックス。それを外部に持ち出せる形にしよう。という事になりました。
絵本読み聞かせ、子守唄を録音し、心魂さんに動画編集していただきました。
2021年3月
莉子の支援学校の面談がありました。
そこで、学校でも取り組んできた
「莉子のリラックスについて」
この6年で達成出来なかった事を、心魂さんの研究テーマとして、取り上げてもらい、今こんな事をしています。と、
もりのおふろ3 を担任の先生に見てもらいました。
先生方も使う事に賛成してくれました。
このデータをどのようにすれば学校で使えるか?
1人の先生は、私のiPhoneから学校のiPadにエアドロで送ればって言ってくれたのですが、
もう1人の先生が学校の情報管理部へお伺いを立てるべきとなり、
昨日返事がきました。
①莉子専用の端末を申請して持ち込む。それに、もりのおふろのデータを入れる。
②順次、支援学校でも1人一台専用iPadが渡されるので、そこにデータを入れる。
③もりのおふろをCDか、DVDにして学校に提出する。
①、わが家に莉子専用の端末がない。
②、まだ、いつiPadが届くか定かではない。来年度中には⁉️
③、すぐに利用できるのは、③かなと、思います。
莉子の体調の問題なのか、1月から眠気が強く下校後は、自宅で私の添い寝で比較的よく寝る。
※自宅、添い寝すれば、寝てくれる。
3/10(水)3/11(木)は、先生がもりのおふろを読み聞かせ、歌を歌ってくれたら、起き上がらず、横になり、目をつむったと連絡帳に書いてあり、リラックスができたようです。
※このところの卒業式練習で疲れた⁉️
11日は、発作の疲れ⁉️1月からの眠気⁉️さすがに、6年間の集大成でリラックス⁉️
担任とも、どれが理由で横になれたのかわからないと話しました。
ただ、4月の中学進学で緊張するのは、目に見えていて、毎年この時期は、春の眠気、発作、クラス替え、担任との信頼関係で気持ちが荒れます。
今の担任とも、そこでリラックスできたら、研究結果としてわかりやすいかな⁉️となりました。
今の担任が、卒業間近の莉子に協力してくれた事に感謝。
母だけでなく。心魂さんが動いているという事で動いてくれたんだと思います。
莉子の自宅以外で体が預けられた事に成長も感じました。
「ゴールドマン・サックス緊急子ども支援基金(第2フェーズ)」助成です
期間 2020年11月-2021年3月
■ 研究メンバー
寺田真実、有永美奈子、岩本潤子、武田桃子、一色有希子、野村仁美、高橋由衣子
■ 内容
1,眠りを促す為の音楽パフォーマンス
2,お母さんの休息時間を作る為の、集中して見れる・聴ける・楽しめるパフォーマンス制作
3,眠れる安心感を得る為の、入院中の睡眠音楽の制作
4,自宅以外でリラックスできる為のプログラム作り
5,「私もなれる・できる!」喜びを知る為のパフォーマンス制作
6,自分の表現方法をみつける為のプログラム作り
7,「ごはんの時間が楽しい」と思える為のプログラム作り