2018年台湾ツアー

2018.11.9

台湾特別支援学校

台湾で初めて特別支援学校デリパフォを行うことが出来ました。

 

今まで台湾では100%病院関係でのデリパフォしかしたことが有りませんでしたが、今回辛さん・中山さん、そして台北旭日ロータリークラブの皆様を通して初めて特別支援学校でのデリパフォが出来ましたこと、とても嬉しかったです。

 

Taipei school of special education

 

特別支援ではなく、特別教育と言う響きが何だかとても気に入った寺田です。

 

当初ダウン症の子ども達の学校と伺ってましたが、学校にはダウン症の子ども達だけでなく、車椅子の子ども達、発達障がいの子ども達と様々な子ども達が学んでいました。

 

今回初めての大きな会場。

勿論、日本で使ってるスピーカーや照明は有りません。ホールに設置してあるスピーカー・ミキサーと私達の無線機器のセッティング、バランス関係にたっぷりと時間を使いました。

 

ミキサーが会場後ろの2階に有るため、私達が持ってきてるコードの長さの限界により舞台は本来の舞台は使わず会場作りを行いました。

 

こんな時音楽畑のたまちゃん、坪ちゃんが居てくれると本当にありがたいです。

 

会場の機材は元々私達のようなものをするために設置したものでは有りませからバランスをとるのが大変でしたが、それでも二人の力で形にしてくれました。

 

まなちゃんがプリセットしたリニューアル地球儀も可愛い~

 

皆が集まるのに時間がかかり、想定していた上演時間よりかなりタイトになりましたが、皆徐々に音に慣れ、2か国目にイタリアが選ばれた頃には拍手喝采でVINCEROを楽しんでくれました。

 

次にまた来る時には是非もう少し時間を頂き、音にゆっくり慣れていく時間、日本でもやっている導入をして行きたいなと感じました。

 

沢山の子ども達が歌っている最中にハイタッチを求めて来て、私達のデリデリパフォーマンスを力一杯受け入れてくれました。

 

やっと出会えた特別支援学校と子ども達。

嬉しかったです。本当に嬉しかった。

 

病院から出て社会で生きる子ども達、きょうだい児、ご家族とも共に生きたいとずっとずっと願っていました。

 

台北芸大、台北一般公演、そして本日と本当に沢山のサポートを頂きました辛さん台湾の同志・辛正仁さんよりと中山さんに心から心から感謝致します。

 

また来台します時にはお二人のお茶のお店が台北・天母に登場しています。

そちらに心魂メンバーで伺う日を楽しみにしてます‼本当にありがとうございました。

http://saikencha.tokyo/

 

会場に沢山いらして下さいましたロータリークラブの皆様も本当にありがとうございました。

 

http://www.tpmr.tp.edu.tw/bin/home.php

台湾の同志・辛正仁さんより

台湾ツアーで多大なるご支援を賜りました辛さんがご自身のFacebookでアップされました文章です。本当に感謝で幸せです。
『心魂プロジェクトの活動に参加すると
なぜ、私たちは幸福感で満たされるのか?』
昨日、心魂プロジェクトは
台北日本人学校でのパフォーマンスを最後に
台湾での二週間の活動を終えて
日本に帰国しました。。
メンバーの皆さん。彼らの台湾での活動を
一緒に応援してくださった皆さん。
幸せな時間を過ごさせていただいて
感謝しています。ありがとうございます。


     *  *  *
なぜ、心魂プロジェクトの活動に参加すると
私たちの心は幸福感で満たされるのか?


特に、彼らの活動の中心である重い病気で病院や施設から出られない子供たち

或いは、一般社会から隔てられている子供たちのいる特別支援学校などでのデリバリーパフォーマンスに参加すると心魂プロジェクトの、その不思議な力を強く感じとることができます。


例えば、彼らは、病院で寝たきりの子供たちにはベッドサイドに行って手をにぎり


寝台式車椅子で天井しか見ることができない子供たちには上からのぞき込むようにして語りかけ、歌いかけます。


そこにはプロセニアムアーチ
(劇場で演者と観客の間を仕切る額縁)


は存在しません。
そのような場で、それまで堅かった子供たちの表情が、しだいに柔らかくなり笑顔になっていく姿を目撃すると私たちも、単なる見学者で
いるわけにはいかなくなります。


子供たちと手をとり一緒に手をうち歌いたくなります。


演者も観客もありません。
支援者も受援者もありません。
障害者も健常者もありません。


ともに今を生きているという奇跡に感謝し、喜びあい私たちの心は幸福感で満たされるのです。


     *  *  *


こうした場、表現方法、技術を生み出し進化させていることもイノベーティブですが、彼らが本当にスゴイのは芸術の力で、未来の社会を変えていこうとしていることにあります。


彼らは、自ら、こうした活動がプロとして生計が成り立つようにして彼らの後を追いかける若者たちを育成しようとしています。


日本では青山学院大学でゼミをもっています。
社会人教育にも力を入れていて彼らと一緒に活動をともにするセミプロの演者さんたちが育っています。


今回の台湾ツアーでは、台北芸術大学で
「君は何のために演じるのか?」
というテーマでワークショップを開いていただきました。いつの日か、台湾にも、彼らのような活動が根付くことを祈っています。


     *  *  *


AIやロボティクスなどの技術革新によって将来、多くの人間の仕事が機械に奪われるのではと危惧されている昨今。


「人間にしかできない仕事」
「人間がやるべき仕事」


とは何かが問われています。
そうした意味でも
(介護の仕事もそうですが)
心魂プロジェクトの活動は正に人間にしかできない人間がやるべき大切な仕事だと思います。


彼らのような一流のアーティストたちがこのような活動をサステナブルなものにしようと奮闘している。


芸術の力で、未来の社会を変えていこうとしている。


何と先見的、先端的、先導的な活動なのでしょうか!


来年も彼らは台湾に来ます。
又、一人でも多くの方々とともに未来を明るく照らす彼らの活動に参加したいと思います。ありがとうございます。
そして皆様、大変、お幸せさまでした(^_^)/


☆☆☆☆☆☆☆
270名が集った特別支援学校でのデリパフォ。
初めて見るパフォーマンスに中々ついていけない舞台から遠い所にいる子ども達を何とか輪の中に、一秒でも早く輪の中に、と思わず立ち上がりデリデリに動かれてた写真の方が私達の同志・辛さんです。

ありがとうございます。


2018.11.7

高雄醫學院小児病棟

寺田真実

 

2年ぶりの高雄醫學院でのデリパフォをして参りました。

 

小児がん病棟

一般小児病棟

 

2年前に来た際に、小児がん病棟の子ども達・ご家族の空気が余りにも重たく、その空気を大きく変えることは出来ませんでした。

 

私達が歌う内容が分からなくとも、ほんの少しでも心に明るい灯火をしたかった、出来なかったと言う感覚が私の中に有りました。

 

2年前は8人、今回は4人でのデリパフォ。

 

全く不安が無かったかと言えば嘘になります。

ただ、終わってみれば私達がどれだけ濃厚な2年間を出会って来た方々と生きて来たかを実感する1日となりました。

 

そして改めて私の仲間ひとりひとりが持つ実力、対応力、爆発力、心を繋ぐ力、巻き込む力に嬉しくなる1日でした。

 

昨日と同じく世界旅行公演でしたが、昨晩急遽1ヵ国追加しました。

 

台湾

 

当初準備していた台湾の曲が南部の皆様にとって余り良い印象が無いと一昨日知り、昨日の世界旅行では台湾の曲を外していました。しかし

 

台湾はないの~?

 

昨日の公演でそうおっしゃってる方がいらっしゃいました。

 

やはりそうだよな~

 

森田・坪井・寺田の3名は夜遅くまでミーティングを行いました。そして曲を新たに決め、本日を迎えました。

 

前の日の夜に決めたものが次の朝には出来る。

まるで宅配便のようなことが可能になるのが心魂が誇るミュージシャン2名の力です。

 

本日の1回目のデリパフォでは、なんと最初に選ばれたのが台湾でした。

 

せっかくの世界旅行なのに、いきなり台湾!

しかし、嬉しかったですね。

 

今を共に生きる

 

心魂が大切にしているものですが、今この瞬間心と心の化学反応をパフォーマンスで起こすためには、様々な力が必要です。

 

想い

 

特にこの部分が試されます。

私の想いを形にしてくれる仲間の想いに改めて心から感謝致します。

 

一般小児病棟では、顔に沢山の傷を持つ女の子がお母さんとやって来ました。

 

その傷は最近のものでした。

連れて来られた時、彼女の表情はとてもとても暗く、そして辛そうでした。

 

しかし、始まってすぐに彼女の表情が私達の音に反応して緩みました。

 

その瞬間の私の心の緩み

 

言葉になりません。私達はお互いに心を緩め、そして友達になりました。

 

言葉はいりません。

 

彼女は手を挙げて

『 私も国を選びたい❗ 』

と伝えてきました。

 

表現をしました(^o^)

 

痛みの中に有る子が表現をしてくれること

表現者として私は彼女が誇らしかったです。

 

彼女が選んだのは中近東。

ニコニコで、手拍子しながら楽しむ彼女の空気が会場を、そして私達の心を包んで行きました。本当に幸せな瞬間でした。

 

また、来年も来て下さい‼

昨日の病院と同様、看護士さんから沢山お声がけ頂きました。

 

素晴らしい、宝物となる高雄でした。

是非また高雄にやって来たいと思います。

 

今回の高雄での三泊四日間のデリパフォは全て黄さんファミリーのバックアップにより実施することが可能となりました。

 

病院とのやりとり・通訳・毎日の送り迎え・台北~高雄の交通費・宿泊費・人件費と全てをバックアップして下さいました。

 

心から、心から感謝致します。

その想い、ありがとうございます。

 

私達は明日台北に戻ります。

お幸せ様でした‼

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

クリフェス2018追加席は既に半分がなくなりました。ご興味有ります方はお早めにお買い求めください。

 

台湾ツアーでのパフォーマンスもクリフェスに登場致します。


2018.11.6

長庚兒童醫院(高雄)

本日は今回のツアーで初めて病児へのデリパフォを行って参りました。

 

こちらの病院は2度目のデリパフォです。

今回は2年ぶりにやって参りましたが看護師さん達が私達を覚えていて下さり笑顔一杯で迎えて下さいました。

 

病児は限られた世界で生きています。

 

音楽やパフォーマンスで世界旅行をして欲しい

 

そう願って初めて世界旅行と言う演目を海外に持ってきました。

 

アメリカ SING SING SING. 明るい表通り

日本   アニメメドレー

アフリカ ライオンキング. BABA YETU

中近東  アラジン2曲

カリブ  リトルマーメイド2曲

ブラジル ブラジルを使ってダンス

イタリア VINCERO

フランス オーシャンゼリゼ

雪の国  LET IT GO

 

全部は選ばれないと言うのが世界旅行と言う演目ですので、子ども達が選んだ6つの国のパフォーマンスで世界旅行をしました。

 

選ばれたのはブラジルとカリブ、フランス以外の6ヵ国。

 

最初は皆に慣れて貰う為に私達はガツンとは行きすぎませんが、小手先のパフォーマンスではなく、プロの本気のパフォーマンスを味わって貰うことを大切に4人で挑戦しました。

 

日本語や英語が分からない子ども達ですから、彼らを惹き付けるには本物であることが大切です。

 

痛みや苦しみを忘れる1時間を共に生きたい

 

それが私達の願いでした。

生声でVINCEROを歌い終えた時、小さな男の子がスタンディングオーベーションをしてくれました。初めてそんな光景を見ました。

 

今日の興奮が彼の中で暫くの間巡り続けると信じています。

 

子どもの時、楽しい思い出は何回でも何回でも心の中を駆け巡り、目を閉じてもその光景が登場して来ました。

 

私達はそんな時を生み出すチームで在りたいと願っています。

 

痛みの中、分からない言葉の歌を聞きスタンディングオーベーションをした彼の姿が私達の可能性を確実に一歩進めてくれました。

 

あのスタンディングオーベーションは彼から受けとった最高のデリパフォです。

 

ありがとう

 

嬉しい

 

幸せです。

 


2018.11.3

初台北一般公演

今回唯一の一般公演を終えました。

準備して下さいました辛さん、中山さん、いらして下さいました皆様、本当にありがとうございました。

 

台北には私寺田は5~9歳まで住んでましたが友達や知人はいませんので、会場探しや集客など一切出来ません。沢山沢山助けて頂いての公演やでした。

 

アメリカに行きたい❗

 

日本に行きたい‼

 

と皆さんが力強くコールして下さり私達が関西メンバーと生み出した『 世界旅行 』と言う演目は初めて海を越えて台湾の地に降りました。

 

しかも、過去最小人数の4人での世界旅行。

歌、踊り、演奏、照明、MC含めて全てを4人で行いました。忙しい公演でした❗

 

台湾大学病院の先生がいらして下さり

 

『 どうやったら来てもらえるか? 』

 

と熱くお声がけ下さいました。

確実に次に繋がる一歩だったと感じた今日の公演でした。

 

感謝で一杯です。

ありがとうございました。

お幸せさまでした\(^o^)/


2018.11.2

台北日本人学校小6キャリア教育

活動報告者 寺田真実

 

本日は私の母校に7:30に入り、1限は中3の音楽の授業を見学、2~4限は小6・3クラスの子ども達へのキャリア教育の授業を行いました。

 

キャリア・人生観、どうしてアーティストと言う職業を選び、心魂と言う活動まで繋がって行ったのか

 

坪ちゃんのリズム遊びや私の声遊び、まなちゃんの海草体操など様々な表現・イマジネーション遊びを交えながら進めていきました。

 

自分が持ちうる全ての経験・キャリア・想いを最も必要とする方の元へ

 

それが人としてもっとも幸せなこと

 

私は心魂のリーダーとしてどうしてもそのバトンを後輩の子達に渡したかった。

 

私だけでなく全員が熱く熱く自身の想いのバトンを子ども達に渡して行きました。

 

命が最も輝くってどういうことですか?

 

全ての授業を終え、校長先生達とお食事してたら質問をしに3人の女の子達が私達の元にやって来ました。

 

自ら動く彼女達の姿に未来を感じました。

 

私達が子ども達に渡したバトンは私達が出会った皆さんから受け取ったバトンです。

 

多感な時期に入ってきた子ども達に、私達が大切にする想いのバトンを渡すことか出来て本当に幸せでした。

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

昼食後は19:00過ぎまで学校の応接室をお借りして台湾ツアーで行う様々な曲のリハーサルを行いました。

 

4人は過去の海外ツアーで最小の人数ですが、4人だから出来ること、試せること、拘れることが沢山有ります。

 

明日は台北で初めての一般公演です。

いらっしゃいます皆様の心を鷲掴みする1日としたいと思います。

 

(写真はリハーサル風景)


2018.11.1

台北藝術大学ワークショップ

活動報告者 中野真那

台湾ツアー1日目!!

国立台北藝術大学にて、デリバリーパフォーマンス体験やデリバリーパフォーマンスの方法論をシェアするワークショップが開催されました。

 

チャレンジして貰ったのはデリパフォではお馴染み、ライオンキングのサークルオブライフ。

 

私自身がこの作品に出演していた事や、ディープにお客さんと触れ合う事を目的にしたパフォーマンススタイルだという事もあり、元々思い入れの強いナンバー。

 

限られた時間の中でも伝えたい事は山程あり、”未来に向かって歩みを進める彼らに何を手渡せるのか??”この日に向けて気持ちを温めてきた機会もありがたいものでした。

 

芝居の勉強をしている生徒さんの為のワークショップだったので、絶妙な空気感もキャッチして貰おう!!と坪ちゃんのリズム遊びも私のふんわりゲームも完全なサイレンス(言葉による説明なしの状態)で行いました。

 

口で説明してしまえば簡単ですが、そのツールを閉ざすだけで私たちの気合いも…そして何より見てくれている人達の集中度合いも変わります”この時点で皆さんが積極的に参加し、楽しんでくれていた事が感じられて嬉しかったです。

 

本日チャレンジしてもらう

「サークルオブライフ」もまずは一度お客さんとして体験して貰いました。

 

**********

 

心魂プロジェクトのパフォーマンスは見せるものではなく、心を通わせ合う事を大切にしていること。

今この瞬間を分かち合うことを叶えたい。

 

**********

 

その一回の体験にかけ、4人全力でパフォーマンスしました。1人に手を差し出すと他のみんなも近くにゆく度に手を伸ばしてくれて肩を貸してくれて…

環境は違えどいつもの私たちのパフォーマンスを感じて貰えたのかなぁと思います。

 

さて!!一回しか観ていないのに…

早速振付が開始します!!

皆さんには今回、ライオンになってもらいました。驚く程に憶えが早く、ニュアンスもすぐに吸収してくれて感動しました。

 

それらを直ぐ身体に落とし込み、次なるステップ…デリバリーオブデリバリー(ステージを飛び出した練り歩きスタイルのパフォーマンス)にも自分なりに表現して取り組んでくれた彼らにレベルの高さを感じました。

 

寺田さんがデリバリーパフォーマンスを行うに当たっての一番大切な”心”のお話を更に深くしてくださり、もう一歩踏み込んだチャレンジへ。実際二人組になってシチュエーションを自分たちで設定してもらい互いにパフォーマンスし合うというステップでは始め少し戸惑いも見られましたが、彼ら一人一人の伝える姿勢には優しさや思いやりが沢山こもっていて、胸を打たれました。

 

今回はワークショップの後半にも質問コーナーを設け、その後懇親会の席でたっぷりとお話する事が出来ました。

会話が進むうちに彼らの中にどんどん知りたい事が増えてゆき、時間切れの瞬間まで話は尽きませんでした。もう終わりとなった瞬間に「最後の質問!!」と男の子。

 

“言葉がわからないですが、どうしたら心魂に参加出来ますか??”

 

輝く瞳と共にくれた最高のひと言でした。

台湾の地に新たな芽生えがあるんじゃないか?!そんな予感を与えてくれました”

 

まな

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

このワークショップは未来への可能性を広げたいと歌瑞飛有限公司の辛さんと中山さん、そして台北藝術大学の林先生と巫明如さんが準備して下さいました。心から感謝致します。

 

来年はもっと長い時間のワークショップや講義をして欲しいとお話頂き感謝一杯です。

 

そして、必要を見ながら臨機応変に自主的に動く仲間の存在に改めて感謝した1日でした。

 

寺田真実