ミャンマーツアーは「一般財団法人 戸沢暢美財団」さまのご支援により実現しました
2018.4.28
ミャンマー入り
全員無事にミャンマー入り致しました‼
暑い‼
気温も相当暑いですが着いて早々、早速熱いトークが何時間も繰り広げられました。
戸沢財団 原理事長
心魂 有永、坪井、寺田、中野、森田
XMA-JAPAN 野間
更に心魂ワークショップメンバーから黒井さんが自費でミャンマーツアーに合流しました。
【 今年の公演日時 】
4月29日 児童養育施設ドリームトレイン
4月30日 国立ヤンゴン子ども病院
5月 2日 国立障がい児学校
5月 3日 国立ヤンキン子ども病院
5月 5日 ヤンゴン日本人学校
5月 7日 児童養育施設フルムーン
昨年のミャンマーツアーを経験したメンバーはそれはそれはとてつもない景色を見ました。それは私達の財産です。
また帰って来れたこと、そして今年は初年度よりはるかにスポンサー企業が増え、国の保健省もウェルカムで迎えて下さいました。
母国日本で皆さんから頂いてきた恵みを全てお渡しして来ます。そして、ミャンマーから恵みを頂いて日本に帰ります。
まず明日は40度以上の室内でのデリパフォ‼
熱中症には気をつけて皆で心ひとつに生きて参ります。
2018.4.28
DREAM TRAIN
寺田真実
一年ぶりの再会となったデリパフォ。
ミャンマーの養護施設の子ども達との再会
中々有ることではないですよね。
本当に愛しい1日でした。
公演を終えドラムが好きな人⁉
ピアノが好きな人?⁉
踊り?⁉
武術⁉
って分けて短い体験レッスンをって言ったら歌も~ってやって来る子ども達も登場。
自分達から手を挙げる子ども達の姿が何だかとても嬉しくて、よし‼じゃ~青空の下で歌を歌おう~って皆で外に飛び出しました。
40度を軽く越える室内での公演、まだ涼しい日本からやって来た私達の体は悲鳴を上げっぱなしの初日でしたが、子ども達の輝く瞳から沢山の宝物を頂きました。
あ~幸せだった‼
寺田真実
☆☆☆☆☆☆☆
(今ツアーに帯同してます心魂ワークショップメンバーの黒井さんからも文章を頂きましたのでご紹介させて下さい。)
熱狂のドリームトレインから帰って来て
とにかく感情のルツボにはまり熱に浮かされている。興奮が止まらない。
貧困で親とは暮らせず、人身売買の危機を感じながら救われ身を寄せるこどもたち。
それだけ聞けば悲惨だし、想像も絶する経験をしてきているであろう。クーラーのない39度の季節を大広間でごろ寝のような生活をしている。
温かいご飯と寝るところ身の安全があるだけで、彼らはハッピーなんだ。
そこへ日本から
心と魂を届ける歌と踊りがやって来たんだ。
あんな歓声聞いたことがなかった。
あんな笑顔を見たことなかった。
あんな眼差し見たことがなかった。
彼らの反応は生きる喜びそのものだった。
彼らが歌ってくれた歌は天にも届く祈りのようだった。このまま生きよう。
笑顔と涙でくしゃくしゃになった。
本当に素晴らしい本当に心震える体験をさせてもらった。
涙が止まらない。
こどもたちも泣いていた。
「どうか、この笑顔が闇の中で光を照らす希望になりますように」
そんなことを思った。
幸せだった。その分別れはものすごく寂しかった。でも、自然と「ありがとう」「ありがとう」と叫んでドリームトレインを後にした。
2018.4.30
国立ヤンゴンこども病院
寺田真実
ミャンマーに三つしかないこども病院の内のひとつヤンゴンこども病院に行って来ました。
イベントホールでの一時間のデリパフォ
別病棟プレイルームでの一時間のデリパフォ
二回の一時間プログラムは日本でもしたことが有りません。しかも日本とは比べ物にならないほどの暑さの中ちゃんと出来るのか?
パフォーマンスは一気にエネルギーを使いますので体温がどんどん上昇します。
昨日のデリパフォ後には暫く頭が痛くなったり、関節が痛くなったりしました。
ですので実はとても不安でした。
しかし、こども達が出す純粋で力強いパワーが私達を最後まで支えてくれました。
写真が全てを物語ってます。
素朴でシンプル、でも豊かな幸せはそこにこそ一杯ある。そんなことを教えてくれるミャンマーです。
電源トラブルで一曲の半分をアカペラ、ピアニカ、ドラム、ダンスでパフォーマンスしましたが、皆が『 がんばれ~ 』って拍手とエネルギーを送り続けてくれ、逆にとんでもなく一体感の有る時となりました。
パフォーマーとして極上の喜び。
皆さんから頂きました。
皆さん、ありがとうございました。
明日は1日しっかり休養し、二回公演が連続となる中盤戦に備えます。
☆黒井さんから見たヤンゴンこども病院☆
【ヤンゴンこども病院】
なんだろう…。
なんだろう…。
劣悪な環境下であっても笑える強さは…。
昨日は貧困が原因の養護施設でこどもたちの生きる力強さに心底やられた。
そして、病院でも同じだった。
目が合うと笑い掛ける瞳の美しさにうっとりしてしまう。
たこ部屋のように仕切りなんてなくてただ広い部屋にこどもたちのベットがひしめきあっている。
でも、こども病院独特の必死な泣き声を聞かなかった。痩せ細りようやく来てくれたこどもですら、ハイタッチを受け入れ、目が合えば笑顔をかえしてくれる!
医療と生活の境目がよく分からない…。
なんだろう…。
抗がん剤治療、心臓病のオペだろうか…。
ヘパロックしている包帯がどの子も汚い。
石膏ギブスを、しているこどもたちも多い。
車椅子が、見るからにガタガタだったり、古かったり…。病院の中庭に海の家のような簡単な泊まりをするご家族。
不衛生な状態…。
明らかに劣る状態なのに…。
激しい泣き声を聞かず、こちらから微笑むと、必ず笑顔が帰ってくる。
「普通は」「どうして?」そんな言葉がついついてしまう…。
ついには比較することを止めにしたくなるほど!素敵な笑顔に出会えた。
6人のパフォーマーが、繰り出す世界が、見ている人を魅了し、暑さと情熱で心をわしづかみされ釘付け状態。。。。。相互作用でアドリブやその人らしさが溢れ出る。本番中の停電もやはり起こった!!
それなのに、騒ぐ事なくみんながなんとか助け合えないかと手拍子が沸き上がる…。
ミャンマーのこどもたちの笑顔は間違えなく
「幸せかどうかを決めるのはあなた次第だよ。」と教えてくれた。
ミャンマーに来て「見かけ」だけで、決めつけることのつまらなさをつくづく感じる。
素敵だなぁって思える感度がどんどん上がってゆくようだ。
ヤバい…。ミャンマーをどんどん好きになっていく自分がいる…。
☆☆☆☆☆☆☆
ミャンマーツアーはいつ誰かが不調になったり、倒れたりしてもデリパフォを行えるようにと考えて進んでます。
最後、日本に帰るまで皆で支え合いながら生きて行きます。
2018.5.2
国立障がい児学校
坪井洋&森田珠美
ミンガラバー!森田と坪井です!
今日のヤンゴンの気候は、昨日までに比べるとだいぶ爽やかです。
本日は初めて行く施設でした。
障がいを持った子供達のための学校に児童や地域の養護施設の子供達も集まって、それぞれ1時間のパフォーマンスを2回行いました。
演奏中にノリノリで拍手はもちろん、見よう見まねで、手の振りや、歌を真似しようとしてくれたり、激しい武術やドラムに、歓声をあげたり、一緒に楽しい時間を過ごすことができました。
中には耳の聞こえない子供達もいたのですが、音楽を目や振動、空気で感じ取ってくれていたようです。
なによりすごいなと思ったのは、落ち着いた曲もとても集中して耳を傾けてくれていて、一緒に静けさや間やことばを楽しんでくれていたことです。
国境も言葉の壁もすべてがすうっと無くなっていったような瞬間でした。
本当に素晴らしく、とっても嬉しかったです。この場所に来れて本当に幸せでした。
(坪井・森田)
☆☆☆☆☆☆
ミャンマーツアーも半分を終えました。
あっという間です‼
昨年はただただ必死だったミャンマーツアーですが、今回は必死さの中でも昨年より進化したことを感じる毎日です。
力強い坪ちゃんのドラム、自由自在なたまちゃんのシンセ、まなちゃんの変幻自在の表現、手のひらから光が浮かぶみーちゃんのパワフルなダンス、声量で包み込むまーくんの歌、更に大人気の武術&アクロバットな体術を駆使するりく君と六種類の個性がぶつかり、融合し、そこにお客様がどんどん強い化学反応を起こして下さってます。
原さんや黒井さんも加わり会場の一体感は昨年より更に強まりました。
『 君たちはもっと出来るよ! 』
そんなメッセージを貰う毎日です。
まだまだのびしろが有ることを感じれるのは幸せ以外の何者でもありません。
明日は一時間、三十分、三十分の三回公演。
ガツンと行ってきます‼
2018.5.3
国立ヤンキンこども病院
社会人パフォ―マー 黒井良子
朝の病院前にバスが到着。
バスの中から病院を覗いている人がいることに目もくれずこどもとお母さんが吸い込まれていく。必死な姿に胸がつまる。
目がそのお母さんに釘付けとなる。
バスの中からどうか…。
どうか…。と祈りたくなる。
「同じだ」
病気の我が子を思う気持ちは同じだ。
でも、ここはミャンマー
日本のこども病院なら命を簡単に繋げられても、ここでは繋ぐことが出来ないこともあるだろう…。
お母さんが赤ちゃんを抱っこしてジーっと見つめる瞳にはまだ幼さが残っていた。
病院で母乳を飲める赤ちゃんはまだ幸せなのだろうか
いやいやちょっと待って
さっき比較するのはやめようって思ったのにもう比較している!
待って待って…。
何が出来る何が出来るか考えろ!!
頭の中はぐるぐる、心配だ。
ドキドキする
涙が止まらない…。
命がいつ終わるか分からない…。
でも、ここで生きるということは身近に死を感じているということなのかな…。
だから、今が尊い事が分かるのだろうか…。
こども病院へ入る前から沢山の想いが詰まっているこの場所に巡り会えた事に感謝しながら病院に入った。
私は心魂のパフォーマーが作ってくれようとしている世界観を大切にしたい。
だから最高のコンディションで望めるように
なるべく邪魔にならないように、なるべくやり易い環境を整えるように…。
今日は厳しく、激しく、感動の1日となる…そんな予感がした。
ホールでの1時間の公演は明るく200人位いただろうか…。ミャンマーテレビも入って、こどもたちが、どんどん前に来てノリノリの沢山笑顔を見せてくれた。
次は病棟前のホールでのデリパフォを行った。下のホールに来てくれたこどもたちが、追いかけてくれた。
赤ちゃんを抱っこしている朝見たようなあどけない顔のお母さんたちが多い。
こどもに向かって「ミンガラバーこんにちは」と言っても答えてくれるのはお母さんたちだ。
寺田さんとメンバーみんなで夜ミーティングをしながら決めたリストは味わいを深めてより進化する。
こどもたち、大人たちの心をわしづかみだ。
美奈子さんが熱い想いに熱く応える。
真那ちゃんのふんわりをやると、一体感をさらに広がる。
歓声を浴びるりくくんの決め技。
坪井さんの演奏がマジなのがわかる。
タマちゃんの演奏もあの暑さの中でだれない。
6人6色の好きなことを極めた人たちの演技が本当に見ている人の心に火を灯す。
最後の曲をこどもたちも演者に混ざって大きな円陣となり生き生きと歌い出す。
それを観ているお母さんたちがなんとも今この時を喜んでいた。
笑顔が希望の光を照らしているんだ。
「同じだ」「分かる!」「幸せだね」「今共に生きている」感じていることが手に取るように伝わってくる。
「どうかどうかこの時を授けてもらい、もうちょっと進めるね!」
一瞬の出会いでここまであなたの事を愛せたから、やっぱり愛は注いでも注いでも枯れないんだ。
これからも、あなたの笑顔が見たいから、私が出来る最高の笑顔を貴方と交わそう。
それが、私の最大の喜びだ。
もう止めどなく泣けた。
いずれ訪れる別れの時をありがとうと言えるよう今を生きている。
もう、感無量だった。
熱に浮かされている状態の3回目の公演は限界越えの公演だった。
3階から1階の中庭にいる方たちまでが一体となって言魂、音魂が響いた。
まさにこれぞ心魂だと思った。
本当に本当にお疲れさまでした。
もう、今日はここまでしか頭が回らない。
それほど素敵な1日となった。
ヤンキン子ども病院
中野真那
本日は、去年に続き2度目の訪問であるヤンキン子ども病院デリパフォでした。前回のミャンマーツアーでは初日がこの会場だった為、病院に到着した時に受ける皆さんからの視線に緊張した事を凄く覚えています。
小さくペコリと挨拶しながら歩きましたが、「外国の人がなんで病院にやってきたんだろう?!」と思っているかなぁと小さな不安もあり、私自身の顔にも、病院ですれ違う皆さんの顔にも、笑顔はなかった事を記憶しています。
パフォーマンスを終えると皆さんが微笑みかけてくれて声をかけてくれてと、数時間前とは全く違う景色を見せてくれました。この日の出来事は本当に大切な記憶です”
希望にも、自信にも、確信にもなった日…
本日のプログラムは、ホールでのパフォーマンス1回と病棟デリパフォ2回というなかなかハードスケジュール。ホールにはエアコンがありましたが、病棟には空調はなく…半屋外だったので暑さとの闘いでもありました。
せっかくだから愉しんで貰いたい!!と、1回1回のパフォーマンスはかなりボリュームのあるナンバー構成。
メニューは体力と暑さを考慮して、それぞれがひと呼吸おけるように組んだものの、瞳を輝かせながら待っていてくれる皆さんに出逢ってしまうと全て忘れ去り、みんなありったけのパワーを振り絞ってその場を過ごしていました。言葉が通じなくても、生まれた国が違っても、だからこそ心を通わせ合えた時に芽生える喜びはひとしおです。
どの回のパフォーマンスでも印象的だったのは、昨年にも増して多くの方が前のめりになって一緒に過ごしてくれたこと!!「伝わっているよ」というように深く頷いてくれる姿や歌う口元をじっと見つめて寄り添うように真似ながら一緒に歌ってくれる時の嬉しさときたらたまらないもの…。
私たちのマインドも昨年のミャンマーツアーを
経てより自由になり、ミャンマーの皆さんに真っ直ぐに想いを渡せるようになっているのかなとも感じます。
想像を絶するようなりくくんのパフォーマンスがバシッとアクセントを加えてくれて、更にゴージャスなパフォーマンスが叶っています♪♪男の子達は特に憧れの眼差しでうっとりしたり、また瞬発的な驚きに口をポカンと開けていたり…とてもよい刺激になったのではないでしょうか。
駆け抜けるように過ぎてゆくミャンマーツアーは気づけば後半戦へ!!
今のところ声をかけ合い体調をチェックし合い、誰も欠員を出さずに進んでいます。
このまま皆で手を取り合いながら、最後まで気を抜かずに走り抜けたらと思っています!!
2018.5.4
セッティング・リハーサル
ミャンマーツアーは戸沢財団様完全バックアップで実施させて頂いてますが、明日はミャンマーで支援して下さる日系企業の皆様やミャンマー在住の日本人の皆様に公演を行います。
母国日本を離れミャンマーで生きる日本人。
私寺田も5才から15才までを台湾で生活しましたので感じるものが有ります。
私が子どもの頃、早稲田大学の野球チームが台湾に親善試合をしに来たと言うことだけでも同級生と応援に行きました。
日本の文化、日本の空気をとても恋しく思っていました。母国は愛しい存在です。
本日は、明日の公演に向けてヤンゴン日本人学校体育館でセッティング・リハーサルを行いました。
体育館は音が相当響きますので、音作りをメインに進めます。やはり何を言ってるか分からないとお客さまは消化不良になってしまいます。
劇団四季で『一言でも聞こえなければクビ』と言われ続けて来た有永・寺田・中野は少しだけ劇団四季の時を思い出して、響きすぎる会場で言葉に集中して行きます。
どんな会場、どんな状況でも対応出来る下地を浅利慶太先生から叩き込まれたこと、ありがたいです。
ミャンマーツアーもあと2回の本番を残すのみとなりました。
この国でのパフォーマンスは100%、限界を越える力を引き出されます。
毎日、自分のリミットが外されていきます。
これぐらいがリミットだろう
いつもは安全策に入り、そうやって生きてるんだろうなと感じるミャンマーでの日々です。
リミットを外してもらえるこの環境にパフォーマーとして心から感謝します。
帰国後すぐ横浜で行います5月一般公演・あなたへの贈り物ではミャンマーで行いましたオープニングセットリストを1幕頭に登場させます。
どうぞお楽しみに‼
2018.5.5
ヤンゴン日本人学校
社会人パフォ―マー 黒井良子
ミャンマーに自分の意思で来た人もいるだろう。でも、こどもたちの大半は親の都合で来たのではないか…。
日本の生活とのギャップで自分の居場所を探しているかのようだった。
日本の香りを恋しく思っている姿に、なんとなく入院児のきょうだい児の姿と重ねあわせて似ている。
自分の思いよりも家庭の事情でどうにもならないこととなり、置かれた場所で懸命に咲こうとしているつぼみのようだった。
戸沢 暢美財団様からの支援を受けさらにそんなミャンマーで、頑張っている日本人を応援するためにスポンサー企業様や日本大使館までもが心を寄せてくださった。
本当に凄いことだと思う。
寺田さんは台湾の日本人学校で過ごした経験がミャンマーの日本人学校で過ごすこどもたちの日々に想いを寄せ、その想いに応じる事に集中している。
念入りなリハーサル、長い一日を乗り越えるために、メリハリをつけながら進めていく。
寺田さんの体調も回復に向かい本番に合わせてきた。
気持ちを高めていく。
お客様が会場前から集まりはじめ、ニコニコしながら「こんにちは」「ようこそ!」と日本語が通じる。
キラキラした夢のような舞台の始まりだ!!
一番日本人を感じたのはツボちゃんの「リズム遊び」日本語での説明そして息を合わせることが簡単に出来る。
面白い国民性なのかな、日本でやっているようにさえ感じに戻る。
ここまで、何度もやっている演目にちょっとだけ慣れて、お客様の事を意識していたせいか、盛り上げが必要とかここは様子見だとかなんとなく掴めて来たように思う。
こどもたちの喜ぶ演目から、メッセージ性の強いものへ
お母さんたちが、沢山の日本人と一緒に日本語の歌を歌う。チョロチョロ歩き出す幼いこどもたちの後を追いかけながら、抱っこひもで、あやしながら一生懸命に夢中で歌っている。
そうなんだよね。
「夢中で何かに向かうとき人は一番生きている」
未来の扉のこの歌詞と同じじゃないか!!
嬉しかった。
200人近く集まった大きな大きな体育館で、後ろの方でしか聞けないお母さんたちと、一緒に過ごせた時間が私には大切な時間だった。
一人一人ハグしたくなった…。
公演後のお見送りで、
目を潤ませている人を何人も見かけた。
「泣きすぎて、なんだか訳が分からないです。」
「沢山泣きました。」
「ありがとうございました。遠くまで来てくださり、本当にありがとうございました。」
「ドラムかっこよかった」
「サインください」
「また、来て下さい」
「明日の養護施設公演は観に行けるのでしょうか?」
「夢のような時間でした」
「たのしかったー!また会いたいです。」
「一緒に写真とらせてください。」
いっぱいいっぱい声を掛けてもらった。
大切な時間…。
私もミャンマーで過ごした日々を宝物のように大切に持ち帰る。
日本で、ミャンマーを思い出す時、沢山のキラキラした瞳と潤んだ瞳ととびきりの笑顔と同じものを見つけたら。きっと私たちは一人じゃない「ひとつ」になれる。
本質を見抜く力の鋭さに、日本以上に気を感じた。
またしばらくしてミャンマーの帯同を振り返った時違う感想を持つのかな。
それはそれで楽しみ!!
最後に心魂ツアー初の帯同を快く
引き受けてくださった。
戸澤財団原理事長様
心魂プロジェクト
総合プロデューサー寺田真実様
共同代表有永美奈子様
心より感謝いたします。
黒井良子
2018.5.6 最終日を前に・・
「その間は嫌なことを忘れた」
寺田真実

ミャンマー・ヤンキン子ども病院でひとりの子がそう言ってくれたことを聞きました。
いつもは痛みのこと、病気のことを考えてるけれどパフォーマンスを見てる間は忘れた。
とても嬉しい言葉でした。
私達は医者では有りませんから肉体的な痛みからの解放はしてあげることが出来ません。
しかし、心が少しでも明るくなって欲しいと願ってパフォーマンスをしています。
心魂の活動は心と魂に向かっている活動です。
言葉が分からない中、共に全力で没頭してくれた子ども達、ご家族、スタッフの皆さん、そして愛すべき仲間に心から感謝致します。
明日のデリパフォがミャンマー最終となります。内戦で親を無くした子ども達を受け入れることから始まった養護施設に行きます。
一時間半から二時間半、ガタガタの道を通りながら向かう養護施設には冷房の会場は有りません。
一番暑い時間帯に外で行う一時間のデリパフォ。もう、未知数以外の何者でもありませんが、戸沢財団原さんがどうしても行ってあげたい!と祈るように相談して来られた場所です。
行って来ます。
暑さで倒れそうな人が出たらそのメンバーを早く抜いて休ませてでもしっかり一時間、子ども達と魂で語り合ってきます。
日本からずっと応援して下さる皆様、本当にありがとうございます。
多くのメッセージに支えられてます。
心から感謝致します。
2018.5.7
フルムーン孤児院
寺田真実
とうとうミャンマーツアー最終の地に辿り着きました。ヤンゴン市内から二時間以上バスに揺られ着きましたのは内戦で親を亡くした子ども達の孤児院でした。
国からの支援は1年に800円/1人しか出ません。とても貧しい孤児院ですが、それでも校長先生は数日前も国境に赴き引き取るべき子どもは居ないか回ってきたそうです。
ミャンマーの方々は現世で徳を積むと言う考えが有り、本当に素晴らしい活動を普通にされてる方が多くいらっしゃいます。
今日はセッティングが始まった時間から子ども達が何十人も見学に来て、ジーっと見守られながら全ての準備が続きました。
多くの負の経験から立ち上がる彼らから力強いギフトを頂いたデリパフォでした。
大変お世話になった方々よりメッセージを頂きました!
戸沢財団理事長・原尚美さんより
ミャンマーツアーも、今年で2年め。
「来年も、また来てくださいね」
行く先々で、そう声をかけてもらいながら、こんな大変な事は二度とやりたくないと心の中でつぶやいていたのは、1年前のことです。
何しろ、国立子ども病院で、外国人が歌と踊りのショーをするなんて、初めての出来事。
前例のないことは、やりたがらないミャンマーの公務員気質という高い壁に阻まれ、交渉は難航しました。
何度も企画書を送り、やっとOKが出たものの、「最上階のホールから、一歩も出てはいけません!」という線を引かれ、本当に観に来てほしい入院患児やその家族には、なかなか情報を届けることが出来ませんでした。
それが今年は、状況が一変!
名刺交換さえしてくれなかった副医院長が、飛んできて笑顔で握手。
公演場所も、どこでもOK。できるだけ入院病棟に近い場所で演奏してほしいというリクエストまでいただきました。
ミャンマーの病院は、小児がんや心臓病の子どもたちでも、日本のように完全看護ではありません。
わが子の面倒は、両親がみなければならないため、家族全員でバスを乗り継ぎ、地方の村から遠路はるばるヤンゴンまでやってきます。そして2ヶ月とか3ヶ月の間、両親や兄弟児は、病院の中庭に野宿するのです。
子どもの生命を救いたいと願う親の気持ちは、日本もミャンマーも同じ。
涙を流しながら、寺田さんの歌にじっと耳を傾けるお母さん。
りくくんのアクロバットに、目を輝かせる青白い顔の子どもたち。
大人も子どもも夢中になって、坪ちゃんと一緒に、手拍子をたたいてくれました!
それに応えるかのように、明らかに心魂メンバーも進化していました。
吸い込まれるような、まなちゃんの目ヂカラ。
迫力を増した、美奈子さんのダンス。
変幻自在な、たまちゃんのピアノ。
本当に、本当に濃厚な毎日でした。
お礼にと歌ってくれたドリームトレインの子どもたちの歌声に涙し、
最終日には、フルムーンの子どもたちの歌声に癒されました。
障がい児学校では、耳の聞こえない子どもたちと、知ってる限りの手話で挨拶。
日本人学校では、大の大人たちが
「ふるさと」
を歌いながら、ボロボロ泣いていました。
また、来年も来てね!
はい、きっと来年もまた来たいです。
まだ帰国前なのに、そう答えている私が一番、去年とは違っているかもしれません(笑)
戸沢暢美財団
理事長 原尚美
原会計ミャンマーオフィスの若松さんより
我々JOSも、この日を心待ちにしておりました。
ヤンゴンこども病院には、日本人駐在2人とミャンマー人メンバー十数人総出で見学に伺い、一同、心魂さんの本物のパフォーマンスに感嘆。
みな口々に、
「子供達がハッピーそうで嬉しかった」
「歌やダンスが素晴らしい」
「入院で熱のある子もパフォーマンスを見ている間は辛さを忘れているようで、嬉しくもあり、切なかった」
「わざわざミャンマーに来て下さるなんてすごい」
と、目をキラキラさせて、感想を述べていました。
普段からみんなでダンスや歌を楽しんでいるミャンマーっ子。本当に歌や踊りが大好きなんです。
日系企業に勤めて、日本に親和性を持っているJOSメンバーですが、遠い日本から、たくさんの重い機材を抱えて珠玉のパフォーマンスを魅せて下さった心魂の皆さんに心から驚きと尊敬、感謝でいっぱいになったよう。
週末の日本人学校公演には、200人を超えるミャンマー在住の日本人の皆さんが集まりました。
体育館に設けられたステージ。小さい子達は特設の体育マットの最前線にずらり。
子供達に本物を伝えたいと願うお父さん、お母さん達。異国の単身赴任で踏ん張っているビジネスマン、ビジネスウーマン、みな、日本から遠く離れて、日本を思い暮らしている日々。
ステージが始まると、寺田さんの鬼気迫るパワーに圧倒され、美奈子さん、真那ちゃんの歌とダンスに魅了され、リクくんのかっこいい武術に驚きの声をあげ、坪井さんと珠ちゃんのインストに涙涙。。。
閉会のお見送りもみな名残り惜しく、そこここで「ありがとう」が飛び交い、感動の輪が幾重にも広がりました。
今回のツアーの裏方のお手伝いをさせて頂いて、また私自身も癒され、元気づけられ、そして気合いが入りました。
心魂の皆さんが、ここまで本気で体をはって、遠い猛暑のミャンマーまでメッセージを届けて下さる姿を見て、こみ上げるものがありました。
自分の持っている力を命を掛けて人のために真剣に使うこと。
厳しい状況に置かれた方々に心から寄り添うこと。
笑顔でいること。
多くの学びを貰ったツアーでした。
ツアー終了。
10日間の日程を終えた皆さんをJOSメンバーで空港でお見送り。みんなで考えて、日本の曲を歌ってお送りしました。
イミグレを抜けて、遠くから真那ちゃんが、空気のボールを投げて、それをみんなでキャッチして返し、何度もやりとり。
最後まで手を振って、また来年来てね、と呼びかけました。
ミャンマーの皆の心にまた火を灯して下さった心魂の皆さん。
本当にありがとうございました。
来年も私達はこの地で待っています。
若松裕子
「ミャンマー・ジャパンハート」河野さんより
ミャンマー国内の小児医療のトップを担う「ヤンゴン子ども病院」と「ヤンキン子ども病院」。
ミャンマー全土から、様々な病気を持つ子どもたちがミャンマー最先端の治療を求めてやって来ています。
ジャパンハートも数年前から、この2つの子どもの病院にて、主に心臓病や肝臓病に苦しむ子ども達に対する医療技術面や現地医療者育成面でのサポートを行なっています。
…とは言っても、日本の医療レベルや医療設備には、まだまだ追いついていないミャンマー。
様々な事情から、日本では助かる命が助からないというのが現実です。
そのような厳しい現実の中でも、可能性を信じて辛い治療と向き合う子どもたちと、過酷な環境の中で闘病を支える家族たち。
でも、対応しきれないほどの多くの患者さんたちと、そこから少しずつこぼれ落ちていく命。
「地道な医療サポートも必要。でも、それだけではこの子ども達や家族を救えない…」と無力感を感じていた私の前に現れたのが、心魂プロジェクトの皆さんでした。
初めてミャンマー公演のお話を頂いた時、藁にもすがる想いで「ぜひ、子ども病院へ」とお願いさせて頂きました。
「ミャンマーの子ども達がどんな反応をするんだろう?」とドキドキだった昨年の公演。
そんな心配はあっさりと打ち消され、子ども達や家族だけではなく、当初はあまり好意的ではなかった子ども病院の関係者の心も大きく動かしてくださった心魂の皆さん。
同時に、無力感を感じていた私自身の心も救ってくださいました。
そして2回目となる今年の公演。
ホール公演中心だった昨年とは違い、今年はより子どもたちに近づける病棟での公演も増え、小さな赤ちゃんを抱きかかえたお母さんたちや、病棟から出ることも難しい子どもたちにも、パフォーマンスを届けることが出来ました。
「こんなの初めて!」といった感じの、みんなのキラキラとした瞳が印象的でした。
「遠く日本からも自分たちを大切に想ってくれる人たちがいる」ということを心の糧に、皆また日々の闘いに立ち向かっていることでしょう。
そして現在、ミャンマー保健大臣より「この取り組みは素晴らしい!ぜひマンダレーの子ども病院でもお願いしたい」とのお言葉を頂いています。
「病気の子どもや家族の心に寄り添う」そんな流れがミャンマーの医療界に生まれはじめています。
「医療の届かないところに医療を届ける」という私たちジャパンハートの基本理念。
これはある特定の国や地域だけではなく、人々の心にも手を差し伸べることも目指しています。
今後も心魂プロジェクトの皆さんと一緒に、ミャンマーの病気と闘う子どもや家族のために活動させて頂きたいなと、私1人で勝手にそう思っています。
また来年も一緒に、子どもたちや家族の笑顔を一緒に見たいです
ジャパンハートホームページ
http://www.japanheart.org/myanmar/
☆☆☆☆☆☆☆
河野朋子さんのご紹介(スタッフ紹介より)
2005年「看護師としてもっと成長したい!」という想いから、期間限定のつもりで飛び込んだ国際協力の世界。
気が付けば、すでに10年目を迎えています。
治療を受けるために遠路遥々やって来る患者さん達の、私達に対する大きな期待に応えられるよう日々格闘しています。
「もっと良い医療が提供できるはず・・・」
と信じ、10年経った今でも私の挑戦は続いています。
【キーワード】「ママでも国際協力」が今の私のキーワード。母となった今、仕事と育児の両立に奮闘しながら、母としての視点を取り入れた、私なりの新たな国際協力活動を目指します。
河野さんご紹介動画
「Dream Train」子ども達と那須田さんより
-Dream Train施設概要-
養育施設Dream Trainは、2010年11月に認定NPO法人ジャパンハートによって設立されました。貧困によって十分な食事・医療・教育を享受できない子どもたちや、HIV孤児・人身売買の危険にさらされている子どもたちなどを受け入れており、設立当初は28名だった在所者数も、現在は約170名と大所帯となっています。
ミャンマーの未来を担う子どもたちが、”自らの手で夢を掴み取る力”を身につけられるよう、生活・学習支援を行っています。
☆ 子ども達より ☆
Htun Te Hla
Dream Train に来てくれてありがとうございました。踊ってくれてありがとうございました。幸せをくれてありがとうございました。僕たちを応援する言葉をくれてありがとうございました。またDream Trainに来て下さいね。
Small Ley
踊りに来てくれてありがとうございました。みんなとても気に入っていました。またDream Trainに来て下さいね。ダンスを見ることができて、とても幸せでした。みなさん上手でした。そして、みなさんとても親切でした。この手紙でお礼をお伝えできることを嬉しく思います。もう一度、Dream Trainに来てくれる日を待っています。
Thiri Aung
忙しい中、Dream Trainで公演してくれてありがとうございました。面白くて、楽しいことを一緒にしてくれてありがとうございました。心魂プロジェクトが、もっともっと盛り上がっていくようにお祈りしています。踊ることはとても面白いです。Dream Trainに遊びに来て下さい。いつでもいらっしゃってください。ミャンマーは暑いのに、Dream Train に来てくれて、ダンスを披露してくれて、とても嬉しかったです。皆さんのことを思い出しています。もう一度来て下さい。皆さんありがとうございました。またね。
Nar Phauu
もう一度Dream Trainに来てくれてありがとうございました。「また来て下さい!」と言いたいです。去年よりも、もっともっと素敵な踊りでした。去年の踊りもとても良かったです。一緒に踊ってくれて、ありがとうございました。これからも、心魂プロジェクトがもっと盛り上がっていきますように。1人ずつのパフォーマンスがとても面白くて、大好きでした。Dream Trainにまた来て下さい。心魂プロジェクトの皆さんを思い出しています。Ever Smile❤
Daw Kar
また今年も公演が観られると思っていなかったので、とても嬉しかったです。一緒に踊りを踊れたことが良かったです。ありがとうございました。心魂プロジェクトがもっともっと活躍できるようにお祈りしています。一緒に歌を歌えて楽しかったです。一人ずつのパフォーマンスがとても良かったです。今回のミャンマー公演の最初にDream Trainに来てくれてありがとうございました。お姉さん達がとてもきれいでした。皆さんのことをいつも思い出しています。
Nar Kyo & Buu Son
この手紙でお礼をお伝えできることを嬉しく思います。ダンスを見たり、歌をまた聴いたりすることができて嬉しかったです。私たちを応援してくれてありがとうございました。世界中にいる子ども達もあなた達のダンスを気に入ると思います。日本の歌やダンスを鑑賞できたことがとても嬉しかったです。もう一度遊びに来て欲しいです。
Small Ni
皆さんに出会えてとても嬉しかったです。とても楽しかったです。私は歌が好きです。私も有名な歌手になりたいです。心魂プロジェクトのみなさん、私たちと一緒にパフォーマンスをしてくれてありがとうございました。去年も今年も、見ることができて嬉しかったです。
Buu Phal
こんにちは。お忙しい中、ドリームトレインに来て、歌やダンスを披露してくれてありがとうございました。またお会いしたいです。一緒に歌ったり踊ったりしてくれてありがとうございました。心魂プロジェクトがもっと盛り上がっていくように祈っています。皆さんが来てくれた日は1日中楽しかったです。Dream Trainに遊びに来て下さい。いつでもいらっしゃって下さいね。とても楽しかったです。みなさんありがとうござました。あいしてる!
Mg Aye
Dream Trainの子どもたちを代表してお礼を言います。私たちが今まで出会ったことのない、見たことのないパフォーマンスをしてくれて、ありがとうございました。また来て下さることを願っています。これからも世界中で活躍できるようにお祈りしています。鑑賞中、とても楽しかったです。ありがとうございました。
Ya Pharr
私は心魂プロジェクトの皆さんのことが大好きです。これからももっと活躍できるようにお祈りしています。「Dream Trainにまた来て下さい」と伝えたいです。皆さん、ありがとうございました。また会いたいです。
☆ ジャパンハートの那須田さんより ☆
この度、養育施設Dream Trainにて二度目のミュージカル公演をご開催いただきました。
心魂プロジェクトの皆さんが施設に到着すると、恥ずかしがりながらも自然と周りに集まる子どもたち。
普段は殺風景な男子棟が刻々と劇場空間へと雰囲気を変え、ラストは一年ぶりの観劇にも関わらず一緒になって歌う子どもたちの大声が響きました。
ミャンマーの学校には、音楽の授業も体育の授業もありません。もちろんミュージカルを見る機会に恵まれる子どもたちはほんの一握りです。
それでも、Dream Trainには真っ直ぐで可愛い表現者たちがたくさんいて、いつもどこからか歌声が聴こえてきます。
今回、心魂の皆さまが全身で表現されていたメッセージ「自分を信じて進むこと」を受け取り、子どもたちの表現の幅・可能性の幅がよりいっそう広がったように感じられ、今後の成長を見守ることへのワクワクが止まりません。
貴重な機会を、本当にありがとうございました。またのお越しを心よりお待ちしております!
ジャパンハート
那須田玲菜
Dream Trainホームページ
ミャンマーツアーを振り返って・・・
ミャンマ-ツア-を終えて
有永美奈子
ミャンマーツアーから無事帰って来ました‼
子ども病院 2つ(5回公演)
養護施設/孤児院 2つ(2回公演)
国立障がい児学校 1つ(2回公演)
日本人会 1回公演
真夏のミャンマーは人も気温も極暑でした!
クーラーが無い場所や、あったとしても足りていない場所がほとんどです。
1場面踊ると、頭蓋骨を中からハンマーで殴ってるような激しい頭痛が次の日まで続き
体温がどんどん上昇し、頭から血が引かない
そんな中でも、少しでもクオリティーの高いダンスを披露したい!でもあと少しの力が出ない・・でも負けたくないっっ
そんな限界の壁を、必死で這いつくばりながら越えていく公演の日々でした。
このツアーが始まる前のミーティングで
「こんなバカみたいに真剣に生きる大人がいるんだと知ってもらいたい。
私達の生きざまを子ども達に見てもらいたい!」と仲間達と話しました。
子ども達に夢を見てもらいたい。
未来の扉をあける小さなきっかけになってくれたらと願いツアーがスタートしました。
ミャンマーの子ども達も大人達も、皆さん本当にキレイな目を持っていらっしゃいます。
シャイなんだけど、目が合うとどちらともなく微笑み合う。どこでも微笑みの連鎖が生まれます。
内戦で家族を無くした子ども達が多くいる孤児院では、他の施設よりも悲しそうな影を背負った子が多くいたように感じます。
でも、目が合えば微笑みの絆が生まれる
私の事を見て、お母さんを思い出しているのかな?そう思う瞬間も多くありました。
命が重いとはまだ言えないミャンマー
内戦はまだ続いていますし
地方には人身売買の危険も付きまといます
医療も足りていないし
栄養も充分ではありません
病院は、清潔な場所な訳ではありませんし
入院児の家族は、病院内で野宿の日々です
私の頭痛や体の痛みなんて比ではありません!
それでも
【悲しみの沼に溺れない、強さを持った方々】
それが私のミャンマーの方々への印象です。
強くて、優しい。
そんな、ミャンマーに暮らす日本人の方々もそうなんです。
優しく、そして大きい。
どの方とも出会えば仲良しになり、大好きになって尊敬する。
沢山の方々に、サポートして頂きました。
私達の為に、氷まで用意して下さりました。
本当にありがとうございました!
もうひとつ今回どうしても行きたかった場所
【日本人墓地】
ビルマの地で命を落とされた多くの方々へご挨拶がしたかった。
祈りを捧げる中
「平和な時代に生まれたかった。もっと生きたかった・・・」
そんな無念の想いがひしひしと伝わってきました。
「今この時代に生きる意味」を改めて考える機会となりました。
広い敷地の日本人墓地は、墓石などと共に多くの木々が植えられ、とても管理が行き届いています。これは、ミャンマーの方々がして下さっているのです。
木に実るマンゴーを見たとき、空腹の中亡くなっていった日本兵への祈りを感じました。
人生の中で、こんなに学びの多い日々もなかなか無いと思います。
この想いを、次は日本の活動で爆発させて行きます‼大変ワクワクしております✨
貴重な機会を下さいました、戸沢財団さまをはじめ多くサポートして下さいました皆さま
日本から応援して下さった皆さまに感謝致します。本当に本当にありがとうございました‼
ミャンマーツアーを振り返って
社会人パフォ―マー 黒井良子
「可能性は無限大!」
寺田さんのミャンマー初日の言葉だ。
「今回のツアーはミャンマーという異国の地
そして、プレイヤーでないのに自費で帯同というのは心魂始まって以来前代未聞の出来事です!どんな可能性があるのか、はたまた今後は止めた方がいいことなのか黒井さん次第です。見させていただきます。」
こんなぶっとい釘を射されて始まった。
ミャンマーツアーだった。
当然だろう戸澤財団からの支援と想いをうけている。全責任をとる覚悟の寺田さんだからの言葉だと思う。
そして、私自身、何度も迷惑を掛けて、ごめんなさいをしているのに、「私たちでは到底敵わない黒井さんのこどもたちへの愛情の深さを感じるからこそ実現したツアーです。」そうも、言っていただいた。
迷惑は掛けたくない。
何が出来るのだろう…。
でも、こどもたちの姿や反応は是非ともみたい!!
今回は仕事出来たつもりでいた。それで、観光はヤンゴンに10 日いて半日ずつ1日だけ、そのため時間をオーバーしちょっとはめをはずして原理事長を困らせてしまったこともあった…。
やっぱり、余計な事を言いそうになり
「大丈夫です。」
と止められる事も…。
そうそう。携帯をタクシーに落とし、タクシードライバーさんが届けてくれたり…。
停電の怖いミャンマーで、危ういセッティングをしたり…。
この場を借りて、本当にごめんなさい。やっぱり、ハラハラさせました…。
そんなことをやらかしつつ
ヤンゴン、ヤンキン、こども病院
障害児学校、日本人学校、リハーサル…。
心魂の公演の出来事を毎日書き綴った。
そのお陰で、感情の起伏がありつつ気持ちが整理されていった。
バラバラの朝食時間に偶然にいつもまなちゃんと一緒になり振り返りができたのも有り難かった。
衝撃の「なんなんだ!?」から感激の「そうなんだ」から「今度は…」へ変わった気持ちが表せたレポートだったように思う。
観客目線のレポートは私にしか書けないから、公演の想いと受けとるこどもたちの様子をよく見ようと思った。
そして、氣がついたのは、公演が始まる前、どの会場でも、ポスターやフライヤーの写真と本物を見比べてニコニコしているこどもの姿だった。時には私も一緒に指差し確認した。
こどもたちは名前を覚えたいようだった。それだけ2回目を待ちわびていてくれのだと思う。
あんなに白黒印刷のフライヤーやポスターを大切にしてくれる姿もなかなかないかもしれない。
以前日本の養護施設の心魂公演に帯同した時、小学生に
「名前は?」
と聞いたら
「どうせ忘れちゃうでしょ」
そう言われたことがある。
確かにそうかもしれない、でも、一期一会で出会った中で精一杯やれることはある。
なぜなら、私には今ミャンマーのこどもたちがどんな風に遊んでいるか目に浮かぶからだ!
まぁくんのように「ババイェト」を歌っているかもしれない。
りくくんの蹴りを真似している子がいるかもしれない。
まなちゃんのふんわりゲームが遊びになっているかもしれない。
ドラムのようにリズム遊びをする子がいるかもしれない。
みーちゃんの踊りを真似したり
たまちゃんのようにニコニコピアノを弾く真似をする子がいてもおかしくない。
私がミャンマーにいたら、きっとそんな姿を見かけるだろう。
そんな風にお互いに響き合えるのだと思う。
そう確信できるのは6人のプレーヤーがキラッキラの個性があったから、
歌の大好きなまぁくん
武術とアクロバットがかっこいいりくくん
ピアノを楽しそうに弾くたまちゃん
ドラムが大好きなつぼちゃん
踊りが大好きなみーちゃん
表現することが大好きなまなちゃん
それぞれの好きなこと、得意なことが、こどもたちの笑顔のお陰でさらに光を放っていった。
そして、同じ役割の人が一人もいなかったこと、それぞれの役割があったこと。
これがプレイヤー一人一人が生かされ愛された秘訣だったと思う。
だから、私もこれからも
医療保育士として必要としてくださるご家庭に本物の保育を届ける事を心を込めて使命を果たしたいと思った。
こどものために涙を流すお母さんに寄り添いたいそう思った。
混ざり合うことで生まれるものは無限大なんじゃないか…。
こどもたちは沢山の可能性があるよ!と寺田さんは言ったけど、ミャンマーで軽々限界越えをしたプレーヤーを見て、私たち大人だって好きなことをやり続けていれば可能性は限りなくあると確信した。
生きる力をこどもたち心魂プレーヤーからもらったミャンマーツアーだった。
いつも長い文章を読んでいただきありがとうございます。
熱い熱い想いが少しでも感じていただけたら、最幸です!!
愛を込めて!
ありがとうございました。